【イコライザー】
・特定、または一定の範囲の周波数を増減させ、音を補正・変化させる機能。
→各周波数と変化する音のイメージ
まずは、「ベースの音程(解放弦)と周波数」をざくっと、
5(6)弦解放LowB 30.9Hz
4弦解放E 41.2Hz
3弦解放A 55Hz
2弦解放D 73.4Hz
1弦解放G 98Hz
HighC解放 130.8Hz
いかがです?どのポジションの音が何HZくらいか、音とともに想像して(または実際に弾いて)みてくださいね。
そして、「周波数とその帯域のイメージ」
『低音域』
20~40HZ 音程はほぼ聴き取れず、「音圧」とか「振動」を多く感じる部分です。
~80HZ 徐々にバスドラとかぶってくる帯域。あまりブーストすると音にまとまりが出にくい帯域でもあります。
~120HZ ベース音の深さ・重さの部分。各社ベースアンプの「Bass」はだいたい100KZくらいまでに設定してあります。
~200HZ ベースにとって主要な「低音部」がここらへんまで。
『中域』
200HZ~400HZ ローミッドと呼ばれる部分。
~700HZ 鼻の詰まったような固い音。ベース音の芯とも呼ぶ部分。ここらへんをカットしてあげるといわゆるドンシャリなサウンドに(個人的には800HZを中心に考えてます。結構Fatなローを出すタイプなので)。
~1000HZ 「ハイミドル」(HI MID)と呼ばれる部分がだいたいここらへん。
『高音域』
~1.5KHZ アタック感、に影響する部分。男性ボーカルとぶつかりやすい帯域。
2KH周辺 女性ボーカルが埋もれる時はここら辺をバンドがカットしてあげる(【注】タッチで)。フレットノイズはここら辺の帯域です。
ここから上は、音抜け感とかスラップのプルの部分とかに色濃く影響する部分です。GK(ギャリエンクルーガー)の「PRESENSE」とか、SWRの「TRANSPARENCY」とか、「ULTRA HIGH」とかのつまみがここらへんです。
以上ざくっと挙げましたが、イコライジングをするときは、ベース単体の音ではなくバンドのサウンド全体を聞きながら行うことが重要です。くれぐれも自分本位になって、ボーカルの音をかき消したりしないようにしてくださいね(→でも実はこれ、ほとんどイコライザーの問題ではなく、後述の「タッチ」の問題かと思います)。
上記周波数の表現はあくまでイメージです。実際は自分で試して感じ取るしかない部分です。
なお、私のイコライザーの使い方ですが、実はあまり積極的には使いません。音は右手で作る(必要な音域を、ピッキング・タッチによって調整する)のが基本だからです。
具体的にどういうことかと言うと、まんべんなく様々な周波数を鳴らせる状況から、必要な音をピッキングの強さで出し引きするわけです。場面場面に応じて、たいていは手元の(ほんとにわずかな)ボリューム調整とともに。ただ、その部屋の鳴り方の特性で、どうしてもうるさいところとかがあったらイコライザーでカット(補正)する、という使い方をします。
もちろん、プロでも積極的にイコライザーで音作りをする方もたくさんいますし、なによりまずは、全ての音が均等に出せている事、とか周波数と音のイメージ(ここを上げるとバンドの音がどう変化するか)とか、いろいろ経験してみないと知ることができないですよね。そのためにも、まずはアンプのイコライザーつまみ、ぐりぐりやっていろいろ試してみてください。音を「知る」ために。
あくまで知るためにです。決して「イコライザーがないと上手く弾けない」なんて言ってるベーシストにならないでくださいね。やっぱり大事なのは練習ですよね。頑張ってください!