アンプ依存症にご注意を~!


こんなアンプ関連のサイト作りつつも、実は自分のアンプをほぼ持ち歩かない私。

「このアンプじゃないと弾けない!」みたいな依存性に陥るのが嫌だったのですね。そこにあるものでなんとかする、というのを基本姿勢にしたかったのです。「ベース一本あれば何とかする!」みたいなのが、最初から美学としてありました。決して「重たいから」じゃありません(汗)!

先日はとあるリハで小岩のサウンドスタジオMさんにお邪魔しておりました。使ったベーアンは、ampegのsvt450。

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ジャズ系の現場だと、まずこのクラスのベーアンを使うことはないので、久々に気持ち良かったです!いや、ほんとampegだからどうこうとかそんなのどうでもよくて(いいのか?)、単純にでかいアンプで自由な音色で弾いていい、というだけで楽しいのです。

音響環境の良いスタジオというのは、好きに音作りが出来ますよね。ローのつまみを持ち上げたらそのまま上がってくれる。レストランや石の壁のお店などと違って、うゎんうゎんと回り始めたりしないから、単純に自分の好きな音を作れます。

実は、ジャズなどの小規模な仕事の現場では、音量の制約や置き場所の制約、またはお店のプロデュースする音楽の方向性などもあり、自分の好きな音量や音色で…なんてまず無理です。そもそも部屋の鳴りが音楽向けに出来ていないところがほとんどだから、自分の好きな音質とかは全く無視。ベースとして「機能する」ことだけを考えて音作りする事も少なくありません。

例えば、低音がやたらまわってしまうような箱(店)では、思いっきりローカットして、中域以上を持ち上げた、ガチガチのギターみたいな音で演奏している時も多いです。気持ち良くなんかありません(笑)。でも、その方がベースとして、より「機能」するのです。大きなホールなどでは、こんな音で演奏している事が多いですね〜(ベーシストはかなりの確率でうんうんとうなづいてくれると思います)。※だからこそ、現場ではアンプの個体差とか、メーカーの音色の個性とかは比較的どうでも良くて、要は補正が一発でできるか、わかりやすいつまみかどうか、が重要だったりします。

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ちなみに、昨日行った本番のステージは、ダンサーの踊るスペース確保のためベースアンプは無しになりました。PAから直接出し、返しは普通のいわゆる「コロガシ」モニターから。

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でも、まったく問題ありません。こんな事もしょっちゅうですから、そもそもベースアンプを持ち運ぶ、という意識が無いのです。それでも、音を出す喜びに何ら変わりはないですからね~。それ自体がとてもありがたい事なのです!

是非アンプ依存性にご注意を〜!